町には荒れすたれた所のみ残り、 その門もこわされて破れた。
マロテに住む者は気づかわしそうに幸を待つ。 災が主から出て、 エルサレムの門に臨んだからである。
サマリヤの傷はいやすことのできないもので、 ユダまでひろがり、 わが民の門、エルサレムまで及んでいる。
シオンの山は荒れはて、 山犬がその上を歩いているからである。
その門は地にうずもれ、 主はその貫の木をこわし砕かれた。 その王と君たちはもろもろの国民の中におり、 もはや律法はなく、 またその預言者は主から幻を得ない。
シオンの道は祭に上ってくる者のないために悲しみ、 その門はことごとく荒れ、 その祭司たちは嘆き、 そのおとめたちは引かれて行き、 シオンはみずからいたく苦しむ。
ああ、むかしは、 民の満ちみちていたこの都、 国々の民のうちで大いなる者であったこの町、 今は寂しいさまで座し、やもめのようになった。 もろもろの町のうちで女王であった者、 今は奴隷となった。
わたしはエルサレムを荒塚とし、山犬の巣とする。 またユダの町々を荒して、住む人もない所とする」。
宮殿は捨てられ、にぎわった町は荒れすたれ、 丘と、やぐらとは、とこしえにほら穴となり、 野のろばの楽しむ所、 羊の群れの牧場となるからである。
そこで王は立腹し、軍隊を送ってそれらの人殺しどもを滅ぼし、その町を焼き払った。
門よ、泣きわめけ。町よ、叫べ。 ペリシテの全地よ、恐れのあまり消えうせよ、 北から煙が来るからだ。 その隊列からは、ひとりも脱落する者はない」。
しかし林はことごとく切り倒され、 町もことごとく倒される。
「わたしはあなたの前に行って、 もろもろの山を平らにし、 青銅のとびらをこわし、鉄の貫の木を断ち切り、